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アダルトチルドレン

”私”が眺める自由な世界

アダルトチルドレン   2022/07/15 (金)  10:32 AM

朝顔の方が勢いよく育って来ています。今年は青い西洋朝顔にしました。清涼感のあるブルーと向日葵のコントラストが楽しみです。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。それぞれがそれぞれの自由に向かっていらっしゃるなと実感しています。

 

「あ~いいな~」と感じます。

 

そしてその中から「アダルトチルドレンの回復ってこういう事なのだな」っていうヒントも教えて頂く感じがあります。

 

何となく感じるのが、回復されていかれる方々の眺める世界というのは、それまでとは違った新しい世界のような感じが致します。

 

「新しい世界って何だろう?」ってお思いになるかも知れません。

 

それまでの見える景色というのは、原家族の親が示した舞台装置の景色を眺めているような、そんなイメージがあります。そこから眺める世界や風景が、どうも親が示した景色、その景色はどちらかというと重苦しい、ご自分がネガティブになってしまう舞台装置の中にいらっしゃるように思います。

 

その舞台装置は、過去のトラウマの再演の景色だったり、親からの暗示によって作られた景色だったりするかも知れません。

 

アダルトチルドレンの回復は、その幻想の作られた世界から抜け出していく事なのかなって思うのです。いわゆるそれまで「これが自分の現実」と信じていた世界は、幼少期のトラウマによって作られた幻想であるという事、そしてその狭い幻想の世界から抜け出す時、そこには広い世界が広がっているという事。

 

そんな風に思います。

 

機能不全家族の中で育ち、様々な理不尽な形での怒りなどを抱えていますと、心の中に「怒り」や「恨み」の感覚を持ってしまうのですよね。それは当然の事かも知れません。

 

だけれどもその怒りや恨みの感覚がずっと心の中に残ってい続けてしまうと、どうしてもご自分が求める方向とは逆の方向に引っ張られてしまうかも知れません。

 

それは「あの親のようになるまい」と強く思っていても、その感覚によって繋がってしまい、ご自分が求めている姿とは違った姿に歪められてしまうという事が起こってくるのです。

 

カウンセリングの中では、過去のトラウマの経験の中で「何が起こっていたか?」「その時、ご自分はどんな気持ちだったか?」そこを一つ一つ認めていく作業を行っていくように思います。

 

そうする事で怒りや恨みの感覚を手放し、そしてご自分が求める姿に近づいていくのです。

 

幻想の世界の景色とはまた違った、自由な世界が目の前に広がっていくのです。それがアダルトチルドレンの回復なのかも知れません。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

 

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