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アダルトチルドレン

トラウマの連鎖を越えて自由に生きる

アダルトチルドレン   2024/04/04 (木)  2:54 PM

横浜はしとしとと雨が降っている感じです。そんな日は庭の土に水分が含まれて、幾分植物達も大きくなっている感じがあります。庭のネギ達もますます大きくなっています。

 

今年は九条ネギと下仁田のネギを植えています。時々料理のために上だけ摘んで頂いております。ネギがあると重宝しますね。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。皆様との繋がりによって、共にトラウマから自由になるステップを歩んでいけることを嬉しく思います。

怒涛のトラウマを越えて生きる姿は美しいですね。

 

「自由に生きる」という時、ご自分の親との関係性を見ていく事は非常に有効だなという風に感じます。多くの場合、そこに自由になる足かせが隠されていたりという事があったりします。

 

同じ親ー子関係であっても、全然能力差が違っていたりという事があったりしますね。親よりも優秀である子供の場合、非常に生きづらくなる要因を抱えてしまうという事があるかも知れません。

 

トラウマの世代間連鎖によって、親自身も何かしらのトラウマを背負って生きている場合があり、そうすると家族以外の人間関係でも、葛藤を抱え「自由に生きられない」というフラストレーションを親自身が抱えてしまっているかも知れません。

 

そんな問題を抱えている親の元で育つ子供は、ある時には生きづらい問題を抱えている親の世話をする「イネイブラー役」を演じる場合もあるかもしれません。それによって子供自身が自分のために生きられないという問題を抱えてしまうという事が起こるかも知れません。

 

もしくはその親の元で育っても、子供側が能力を発揮し家の外で認められてしまう場合、親は子供に対して影で嫉妬心で攻撃する場合もあります。子供が自由になった途端、色々な方法で自由になることを阻害する行動をする場合があります。

 

「シャーデンフロイデ」という問題があります。師匠が仰っていて「なるほど~!」って思った経緯があります。シャーデンフロイデとは、他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさという快感情をさすそうです。

 

親自身が生きづらさを抱え、その一方子供が自由な場合、親は内心抱える嫉妬心で子供の人生が破壊する方向に突き落とし、そしてそれによって親自身の生きづらさや憎しみを、子供を壊す事で発散させてしまう場合もあるように感じます。

 

そのような場合、子供側は自由になっていくチャンスを奪われ、そして大人になった際、そのトラウマの条件付けとして「自由=絶望」となってしまう事もあるように感じます。この問題は、表向きでは表面化しないという事かも知れません。

 

ある意味、親からのダブルバインドによって、水面下で親からの嫉妬による破壊が行われている場合もあるからです。家族の中で子供が虐待その他など、色々な苦しい局面に陥ってしまっても、親はその状況を分かっていながら手助けしないという事もその一つのヒントになるかも知れません。

 

「家族」という枠組みの中で、「何が起こっていたか?」っていう事を詳らかに見ていくと、「なぜ今このようであるか?」っていう問いの答えが見えてくるのですよね。

 

「親ー子」という枠組みで眺めてみると、「あ~これだったのか~!」っていう事と同時に、自由に生きていくステップを歩んでいけるようになるのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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