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アダルトチルドレン

世界のトラウマ治療

アダルトチルドレン   2023/11/05 (日)  4:01 AM

私は昔からアメリカを旅する事が大好きでした。これまで学会を兼ねて色々な場所に足を運ぶ感じでありました。

 

あのノリノリの感じが大好きで「いや~何だか楽しいな~!」っていう気分になるのです。

 

世界各国からトラウマ治療について研究している方々がやって来る学会は、とても私にとって刺激的な場所になっています。4年ぶりのアメリカにドキドキしながら散策をしています。

 

ロスアンゼルスの街はどちらかというと長閑な街と思いきや、夜になるとパトカーが出動し「お~!アメリカだ~!」って感じに思いました。

 

昨日、第39回国際トラウマティックストレス学会にてポスターセッションで発表をさせて頂きました。慣れない英語を駆使して相手に伝えるというのは「うっ!」っていう気持ちになるけれども「楽しいな~!」って思いました。

 

複雑性PTSDのトラウマ治療研究として、どの程度FAP療法がこの複雑性PTSDに効果があるのかについて、日々ケースの方々の自由になられる姿に感動し、クライアントの皆様のご協力と師匠の御指導のもと統計的にどうなっているかについて取り組ませて頂きました。

 

前にも記述させて頂きましたが、複雑性PTSDはPTSDの3つの症状(回避、過覚醒、再体験)とDSO(Disturbance in self Organization)と呼ばれる3つの性格傾向(自尊心の問題、対人関係の問題、感情の不安定さ)の内容となっています。

 

この「複雑性PTSDの中核であるDSOにどれだけ効果があるか」っていう事が、回復のポイントなのですよね。

 

その複雑性PTSDの中核となるDSOに対し、どの程度効果があるかという事を研究させて頂きました。短期(6回)のセッションDSO、PTSD、うつ状態の改善が見られ、結果的に複雑性PTSDの診断がつかない状態にまで改善した結果が見られ、FAP療法は凄いなと感じております。

 

色々な先生方の学会発表やポスターセッションについてお話を伺いました。認知行動療法が主流であって、毎回の学会の参加で「やはりか~!」って感じながらいます。

 

「どんな風に認知行動療法を用いられるのですか?」と質問させて頂くと、結構、具体的な内容について記述するのを回避される方に、ちょっと無理やり直面化する事もあると伺い「そうか~」って事を思いながらいました。

 

師匠の大嶋先生がご提唱されているFAP療法は、特徴の一つとして苦痛なくトラウマ治療が行えるという点が優れているなと感じます。トラウマについて詳細に話を伺う事なく、氷山の下の意識化しにくいトラウマ(健忘も含む)の問題にアプローチできる療法なのですよね。

 

FAP療法は、これまで幼少期からの戦場のトラウマを抱えて来られたサバイバーの方々が、楽にトラウマの問題から解放されて本来の自由な姿になれる、そんな素敵な療法なのだよな~!って事を思うのでした。

 

そんな事をぼんやり思いながら、慣れない英語と格闘しているのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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