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カサンドラ症候群

執着から解放された凪の世界

カサンドラ症候群   2023/09/21 (木)  12:36 PM

ちょっとずつ涼しくなっていますね。涼しくなってくると、お花達は幾分「シャキ!」ってした感じがあります。これから段々と秋に向かう感じかも知れません。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。そのお姿を拝見する度に「人ってこんな風に回復されるのだな~!」っていう新たな発見がある感じに思います。

 

昔、昔、私はアルコール依存症の専門病院で勤務していた事がありました。アルコール依存症のおじさん達は非常にワイルドで最初はビビっておりましたが、段々と心が座ってきた感じがありました。

 

その時、アルコールのおじさん達とのラポール(信頼関係)を作るのに、まずは相手の出力した感情のボリュームと同じレベルでこちらも返すと良いんだと師匠に学んだ事がありました。

 

相手が「5」の出力を出したら、こちらも「うりゃ~!」って「5」を出す。そうすると「5-5=0」で相殺され、それまで抱えていた5 (主に怒り)が凪になって落ち着くというのです。そしてその後、おじさんとの一体感を感じながら「さっきは怒ってごめんな~」って感じの信頼関係が構築されるのです。

 

私は日々、これを頑張ってやっていた時代がありました。この目に見えない形で相手と同じ状態になって(共感)、関係性を構築するって凄く大事なんだよねって思ったのでした。

 

ご来室される方々の多くは家族との関係で、それがえられないという事によって理解されない怒りや苦しみを抱えてしまっている場合があるように感じます。

 

目に見えないけれど「理解しあえる」という事は大事な要素かも知れません。

 

その「理解されない」という事が長く続いてしまう事によって、その怒りがご自分に向いてしまい、その結果、様々な問題が生じてしまう事がカサンドラ症候群の問題としてあるのかも知れません。

 

未消化の理解されない怒りやその他の問題が心に残って蓄積してしまう。

それらが自分を苦しめてしまう。

 

そんな「理解されない怒り」から解放されて行きますと、それまでの囚われから解放されて楽になって行かれます。そしてご自分が本来求めている事の為に、ご自分の人生を歩んでいかれるようになるのですよね。

 

非常に興味深く思うのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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