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HSP

”私”を主軸とした世界

HSP   2023/08/04 (金)  2:40 PM

まだまだ暑い日が続きますね~。先日、トレニアという花を購入しました。夏の暑い中、ちょっと清涼感がある花であります。

 

私は時々、複雑性PTSDのPodcastを聴きながら通勤しています。「Being Well Podcast」というPodcastで、非常に興味深く聴いています。Forrest Hansonさんが司会をされています。

 

色々な方々がご登場されて、それぞれのトラウマの背景を伺いながら非常に興味深く聴いています。ご登場された方の女性はHSP傾向を抱え、ご自分の家族関係との関連を振り返っていました。

 

ご自分の問題を抱えながら、逞しくセラピストとしてご活躍されていらっしゃる方です。

 

彼女はご自分のHSP傾向の背景について、幼少期の親との関係性について仰っておられました。彼女のご両親は、それぞれ幼少期に虐待やネグレクトの問題を抱えていたというのです。

 

そしてご両親はご自分達の問題を振り返った上で、自分達の子供(彼女)には虐待をしまいということで、その方は両親のように虐待をされたりという事がなく、幼少期を過ごして成長してきたというのです。

 

だけれども、親自身が家族の中で葛藤を抱える中で「親の世話をする」という形で、親と子の立場が逆転した形での役割を背負わされたというのです。親のカウンセラーの役割をなさっていたと言うのです。

 

常に「親が何を思っているか?」にアンテナを張ってしまう傾向が、幼少期から作られた結果、「人=自動的に相手にアンテナを張ってしまう」、HSP傾向となってしまったというのです。

 

彼女自身、HSP傾向から回復していく上で大切なポイントをいくつか仰っていました。それは一人になる時間を大切にして、自分のニーズというものを確認していくという事でした。非常に興味深いなと感じました。

 

Forrest さんも仰っていましたが、複雑性PTSDの問題を抱えてしまうと自分の感覚を抑圧してしまうという傾向が出てくるというのです。その結果、自分の気持ちやニーズがわからないという事が起こってくるというのです。大切なご自分のニーズが掴みにくくなってしまう。

 

「周りでどんな事が起こっていて、周りにいる人はどんな気持ち?」という部分は自動的にアンテナを張って行くことができるけれど、自分の感覚につながって行く事が難しくなるのですよね。

 

幼少期のトラウマの問題から解放されて行きますと、次第に「私は何を感じている?」っていうことにフォーカスを当てて行く事ができるのですよね。

 

「おっ!自分はこんな事を感じている」「もう少しこうした方がは楽かな~」って感じで、ご自分の感覚を主軸とした動きができるようになるのですよね。

 

そうすると次第に心地よい穏やかな人間関係を選択して行く事ができるようになるのですよね。一緒にいて楽な人間関係が構築されて行く。

 

その関係の中で、「私」の感覚を軸とした人生の展開が広がって行くのですよね。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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