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FAP療法

FAP療法の可能性

FAP療法   2022/02/02 (水)  8:03 PM

2月に入り段々と季節が変わって来ているなと感じますね。

 

毎週、公園の梅を観察しに行きますが、ちらほらと梅の花が咲いている感じがありました。梅には一つひとつ名前が付いているのですよね。

「春が近づいて来ているのだな~♪」って思うのでした。

 

そら豆も段々と大きくなって、そろそろと蕾がつく頃になっています。

 

日々、様々なクライアントさんの回復される姿を拝見しています。その回復される姿は非常に興味深く感じます。

 

それと同時に「人の可能性って素晴らしいな」と実感します。

クライアントさんの本来お持ちでいらっしゃる「力」を生かして生きる姿は、非常に美しいなと思います。個性溢れる「本来の姿」に魅了される感じがあります。

 

そのカウンセリングの中で用いさせて頂いているのがFAP療法です。

1999年に師匠の大嶋 信頼 先生によって発案された療法であります。PTSD、恐怖症、パニック障害などの様々な問題に効果を発揮する事が分かっています。

 

トラウマ治療の療法にはEMDRとかTFTというエナジーサイコセラピーという、短期で効果を発揮する療法がありますが、そのエナジーサイコセラピーの一つです。

 

日々、様々なクライアントさんのトラウマ治療に対してFAP療法でご提案させて頂いております。

 

非常に安全な形で短期的に効果を発揮するなと実感致しております。私自身もこれまで学会報告をさせて頂きましたが、その中でFAP療法のトラウマ治療の有効性を確認しております。

 

時々、トラウマ治療の領域の文献を読み進めています。非常に興味深いなと感じます。

 

幼少期のトラウマの問題は、WHOが発行する複雑性PTSDというカテゴリーの中で初めて診断基準が表記され世界的にその臨床的意味が重視されています。

 

そしてWHOから複雑性PTSDを測る心理テスト(ITQテスト:THE INTERNATIONAL TRAUMA QUESTIONNAIRE)が発行され、非常にその複雑性PTSDに対する世界的関心が高まっています。非常に素晴らしい事だなと思います。

 

多くの研究者たちが複雑性PTSDの治療についての研究も行っております。

バンデアコーク先生が主催されているTrauma Reserch Foundationの動画でも先生も仰っておられましたが、「もっと複雑性PTSDの研究をするべきだ!」と仰っておられました。

 

良い傾向だと思います。

 

その中で各種の複雑性PTSDの治療については、課題というものあるのだなという事が分かっています。それはPTSDに対しては各種療法の効果は発揮されているけれど、複雑性PTSDになるとその課題というものがあるという事でした。

 

Bessel A.van der Kolk(2007) のEMDR研究では、大人時代のトラウマ群の回復率は全体の75%、幼少期からのトラウマ群は33.3%と報告し複雑性PTSDに対する治療課題があると述べていました。

 

上記の研究とは別となりますがバンデアコーク先生の動画で、大人のトラウマ経験者は基本的な幼少期における安全なアタッチメントが構築されている為、トラウマからの回復はさほど難易度が高くないという事を幼少期のトラウマの問題を抱えた方々のトラウマからの回復と比較し仰っておられました。

 

広い世界の色々なトラウマ治療の専門家が、トラウマ治療について情熱を注ぎ臨床と研究を進めているのですね。幼少期からのトラウマの問題からの回復というのは、トラウマ治療の観点でも課題があるのだなと実感致しました。

 

日々、様々なトラウマを抱える方々の回復される姿に、FAP療法の治療の可能性について実感しているのでした。

 

幼少期からのトラウマの問題と複雑性PTSD、そしてFAP療法について書き進めました。

 

戦場のトラウマを越えて来られた方々が、楽に本来の姿に戻っていく姿を拝見させて頂くのが楽しみで、日々ケースに向き合っております。

 

 

●カウンセリングをご希望の方は、こちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

【参考文献】

  ・Bessel A. van der Kolk, M.D, et al. A Randomized Clinical Trial of Eye Movement Desensitization and Reprocessing (EMDR), Fluoxetine, and Pill Placebo in the Treatment of Posttraumatic Stress Disorder: Treatment Effects and Long-Term Maintenance .J Clin Psychiatry 2007 68:1,37-46

 

    大塚 静子、 大嶋 信頼 :トラウマ治療の有効性について: FAP療法を用いてトラウマ治療を行った研究 . 第34回国際トラウマティックストレス学会.ワシントンDC. 2018

• (Shizuko Ohtsuka, Nobuyori Ohshima:Efficacy of trauma therapy Clinical study on FAP therapy for psychological trauma,  International Society for Traumatic Stress Studies 34th Annual Meeting, Washington,DC, 2018)

 

大塚 静子, 大嶋 信頼, 複合性PTSDに対するFAP療法の有効性について,第35回国際トラウマティックストレス学会, ボストン,2019

(Shizuko Ohsuka, Nobuyori Ohshima: On the Effectiveness of FAP Therapy in Complex PTSD,International Society for Traumatic Stress Studies 35th Annual Meeting, Boston,2019)

 

大塚 静子. 大嶋 信頼, 複雑性PTSDに対するFAP療法の有効性 児童虐待(身体・ネグレクト)のトラウマへの短期的アプローチ, 第36回国際トラウマティックストレス学会, アトランタ,2020

(Shizuko Ohtsuka, Nobuyori Ohshima:On the Effectiveness of FAP Therapy in Complex PTSD A Short-term Approach to the Traumas of Child Abuse (Physical Abuse and Neglect), International Society for Traumatic Stress Studies 36th Annual Meeting, Atranta,2020)

 

大塚 静子, 大嶋 信頼,いじめのトラウマに起因する複雑性PTSDを抱えるケースへFAP療法を用い介入した事例, 第32回国際トラウマ会議,ボストン,2021)

(Shizuko Ohtsuka,Nobuyori Ohshima:A Case of Successful Intervention Using the FAP Therapyfor Complex PTSD Arising from Bullying Trauma, 32th International Trauma Conference, Boston, 2021)

 

 
 

 

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