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コラム:感情的にならないためのカウンセリング

コラム   2026/01/14 (水)  10:35 PM

感情的にならないためのカウンセリング:常に怒りの近くにいる人 

 

感情的になってはいけないと大抵の人は思っています。 怒りの感情に身をまかせて人前で爆発させると後悔だけが残るから、相手と距離を取ったり、深呼吸をしたり、誰かにその感情について聞いてもらったり、他の事を考えようとしたりします。

 

そのような知恵を持ちながら我々は生活していますが、感情的になって失敗した経験はありませんでしょうか。 

 

・理不尽にもほどがあるのに、相手は鈍感で何も気がついていない 

 

 ・いつかわかってくれると思っていたのにもう我慢の限界 

 

・相手がうるさいくらい干渉してきてもそれを断れない 

 

・注意したいけれどもハラスメント騒ぎにはしたくない 

 

こうした我慢が長期間続きますと感情はみだれ、きっかけひとつで戦闘モードに引火して突如その場にふさわしくない怒りの感情が爆発します。 

 

周りにいる人は、「さっきまで普通だったのに○○さんどうしたのだろう!?」と急激な変化に動揺したり、恐る恐るどうしたのかと尋ねてきたりします。感情を爆発させた当人は体裁が悪くなってしまい、大人げないと自分を責めたり恥ずかしくなったりします。 

感情的にならないためのカウンセリング:怒りへの依存 

 

夫婦喧嘩などはある種のパターンがあります。カレンダーにケンカした日をチェックしてゆくと、おおよそ決まった時期に繰り返されるパターンを持っています。 

 

対立、抗争、ケンカが仲良くなるためのプロセスとして働いて、無意識にそれがやめられないパターンとして機能しています。

 

その対立する刺激と和解するときのなんとも言えないカタルシスが中毒化しますと、相手との闘争と和解の過程で体験するするときの感情に依存してゆきます。 

 

自分は心地よく感情に酔っ払いますが、相手は「もういい加減にしてほしい!」と思っていて、突如、三行半を突き付けられるます。 

 

感情に酔っ払っていた当人は仲良くしていたのにどうして離婚になったのかわからないと茫然自失します。

 

パートナーの思いや価値観がほとんど見えていなかったことにさえ気がつけず、離婚がさらなる孤独感に追い打ちをかけてゆきます。 

 

感情的にならないためのカウンセリング:手放したくない感情 

 

これは感情発散後のカタルシス中毒又はケンカ依存症と呼んだらよいのでしょうか。

あるいは孤独依存症と言ってもよいでしょう。 

 

このタイプの人は、ケンカや揉めごとなどを介した怒りの感情が不快と快を同居させた状態になっています。怒りの感情は孤独から生れます。見えないところで努力や苦労をしている誠実な人がだれからも評価されませんと、こうした怒りの発作を手放せない傾向にあります。心理学的には幼少期の見捨てられ不安の問題が考えられます。

 

今一度、幼少期の親子関係について振り返ることが感情を安定させるカギとなるかも知れません。

感情的にならないためのカウンセリング:孤独依存症

 

孤独を溜め込んで、その感情をアウトプットをしないと言語による表現を停止します。怒る前の人間は大抵、沈黙したり、静かになったりします。不機嫌は沈黙を好みます。 

 

「相手の反応次第では、私はあなたと仲良くなれる。気づくか、気づかないか、それが問題だ」と自分との対話に引きこもります。するとその相手は気づく気づかないなどはお構いなしに例えばスマホ検索に夢中になっていて、とうとう怒りが爆発します。 

 

あるいは、怒る前の人は笑いを求めます。笑いはほんの少し怒っている自分を忘れさせてくれますし、相手と笑いを共有すると「私たちはまだ仲良くできる」という共感の幻想を持たせてくれます。 このどちらにも共通していることが、我慢です。我慢後の報酬を待っています。 

 

我慢の後の報酬である「お母さん、褒めてくれるかな、、、?見てくれるかな?」を幼少期から知らぬ間に(無意識に)引きずっている心の声には願望があります。振り向かれたいという願望に希望を託し、それに絶望すれば怒りの感情を抱えるというパターンが、孤独や寂しさを人一倍引きずって苦しんでしまう原因となります。 

感情的にならないためのカウンセリング:怒りの周期 

 

めったに人には晒さないのが怒りですし、1日に様々な人と5回も6回もケンカをしないように人間は出来ています。

 

争いやケンカは非日常的な心理劇です。その劇を演じるために、月初から仕事で我慢を重ね、たとえ思い通りにならなくても、夫や妻、子どもには愚痴を言わずに堪えています。月の中ごろから肩、腰、頭が痛いなどの体調不良が現われ表情も不機嫌、間もなく給料日の25日前あたりで、収入が入る安心感と共に心が解放されますと同時に待ってましたと怒りの感情が、ここで大見得を切ってケンカ劇を展開してはいませんでしょうか。 

感情的にならないためのカウンセリング:感情の安定 

 

生きる心地よさのひとつとして挙げられるのが感情の安定です。 

 

「気づかない相手が悪いからだ」を理由に、心の安定を求めることは絶対にできませんし、これを判断材料にし続けることは怒りを手放したくない孤独依存症に思えます。 

 

感情が安定すると他者との差異が見えてきますし、「私とあの人は私とは違うのだから、わかり合えなくっても当然だ」という、ちょっぴり寂しいけれど、共感幻想を放棄できますから自分の孤独とも仲良くなれる心の状態を感じることができます。 

 

怒りの感情は相手に吐き出すだけでは心の不安定さは取り除かれません。たった今でも心の中の独り言でブツブツと怒っているその声を観察し、その罠に引っかからない傾向と対策を考えられる判断を心に持つことができれば、感情の単なる吐露や発散、爆発だけで終わらなくなるでしょう。 

 

孤独と怒りと繰り返されるご夫婦間喧嘩やケンカ別れを繰り返す恋愛にお心当たりがございましたら、ご来室をお待ちしております。

 

●カウンセリングをご希望の方は、こちらからご予約頂けます。

 

●カウンセリングの具体的内容について(はじめての方へ)を掲載致しました。

ご興味のある方はご参照下さいませ。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

 

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい。

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