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コラム:話を聞いていない人の心理カウンセリング

コラム   2025/12/10 (水)  3:37 PM

話を聞いていない人の心理カウンセリング:話を聞いていない人の特徴 

 

話を聞いていない人の特徴は、その人にとって目の前に他者がいない、見えていないということです。自分の目の前に自分がいる。

 

そして心にも自分がいるという状態が話を聞けていない、すなわち、相手を受容し理解するということができない結果を生じます。 

 

話を聞けない、理解しない、独断や偏見であることに気がつけない、自分の非を認めない、 自分が正しいと思えない、自信がない、いつも不安を感じる、相手に関心を持とうとしても集中できない、思考がいつの間にか脱線して場違いなことを空想している。 

 

こうした要素が思考の中にうごめいていますと、人間関係で意思の疎通や相手への理解を失います。 

話を聞いていない人の心理カウンセリング:うっかりマウンティングにハッとする瞬間 

 

Aさん:夫と久しぶりに映画に行ったらポップコーンをぶちまけちゃって困っちゃったわ 

 

Bさん:私も何年か前にペットボトルがスクリーンに向かって転がってしまったことがあったの 数秒後、Bさんの意識がハッ!とします。 

 

「あっ!!今の私、Aさんにマウンティングしている。Aさんはポップコーンをぶちまけた話を聞いて欲しいのに、自分の話にすり替わってしまった!!」 

 

こうした経験はないでしょうか。 

 

意識では相手に勝つとか、自分の方がスゴイなどのアピールをするつもりはないのに、話したあとでハッとする瞬間です。

それを慌てて補うべく 

 

「ポップコーンぶちまけたのね?うわー大変!」 

 

「そうなの、それで夫に拾ってもらったのよ」 

 

「拾ってくれたんだご主人さんステキ!」 

 

といった具合に、聞くアピールを示さんと意識は頑張ります。そして、これ以上、自分の自慢話をしないようにマウンティング注意報を発令したことはないでしょうか。とりわけ大切な人にたいして思いやりを持ちたいと思っている時に、このマウンティングにハッとすることはないでしょうか。 

 

マウンティングの原動力は無意識の声です。この声は自分だけが喋ろうとします。前意識が「だめ!STOP!」と言葉を検閲しようとしても、マウンティングして仲の良い友人よりも自分は優位に立ちたい、幸せでいたいという願望が表出します。 

話を聞いていない人の心理カウンセリング:他者がいない意識 

 

うっかりマウンティングしてしまう無意識に着目しますと、自分は人の話なんて聞ける余裕がないことに気がつきます。

 

相手の話で自分を語る行為は承認欲求の表われです。自分の承認欲求の声を聞いてくださいという声が聞こえてきませんでしょうか。 

 

日常生活の深層に隠れたこの無意識の声に身をまかせて、できなかったことをひとつ、ふたつと解決できますと、心に余裕が生まれてあることに気がつきます。それは他者の存在です。 

 

目の前にいる人は私でない相手であり、この人間は時に友人だったり知人だったり、恋人、パートナーなどの姿をしている、私とは異なる人間である。間違いなく私と違うことを考え、感じ、それを表現しようとしているでしょう。

 

同じである筈が絶対にない存在に私は囲まれて生きている。 話が聞けている状態とは、このように他者性を感じ、理解することです。 

 

メンタルが原因で自意識過剰になりますと、自分にばかり意識が集中して、他者性は萎縮しますから、相手を理解することが困難になります。そして、話を聞けない、理解し合えない人間がここにもいるという悩みを発生させます。 

話を聞いていない人の心理カウンセリング:聞く行為そのものを勘違いしている 

 

間は生まれてから言葉を習得し、それを使って休むことなく会話をします。それが他者の時もあれば、自分の心の声との対話の時もあります。

 

あるいは動物の鳴き声から、何を伝えたいのかと関心を持つときもあるでしょう。このように聞く行為は死ぬまで休みなく継続します。 

 

しかし、この無休のルーティンが話の内容をなおざりにして形式だけで端折ってしまう行為へと導かれていることが、心にはあります。 

 

聞く行為の形式だけの典型的な例が、ご夫婦での会話です。齢を重ねてゆきますと徐々に会話の量も減少し、心にモヤモヤを常駐させていることが夫婦関係には付き物だとして、この悟りの姿をした諦めを良しとしていたりします。すると相手を聞く行為は益々減少し、理解し合うことを遠ざけてしまいます。 

 

・気持ちに余裕がない 

・集中できない 

・常に気になっていることがある 

・他者に自分の心を打ち明けられない 

・想像力で、いない相手と話をする癖がある 

・自分の声とばかり話をしている 

不満で不機嫌 

・このままでいいのだろうか? 

 

こうしたことが原因で相手の話を聞けない(理解しない)と思っている方は、

心の何処かでこのままではいけないと思っていらっしゃるでしょう。 

 

 

聞いている内容に相槌を打つという、聞く行為の形式だけで人間関係を結んではいないでしょうか。

 

やはりそれでは相手もあなたに受け入れられていないと感じて、悪しき関係を繰り返す習慣から解放されることはないでしょう。 

話を聞いていない人の心理カウンセリング:無意識の無駄遣いを防ぎましょう 

 

心理カウンセリングは心の無意識の声に耳を傾ける場所です。普段、意識が演じている誠実さ、勤勉、道徳的であることは正しさの盾となります。

 

しかし、正しくないダイナミックでクリエイティブなあなたの中の無意識エネルギーは正しさを盾に、マウンティング行為に及んだり、 相手を誹謗中傷したり、攻撃したり、皮肉な笑いを好んだりといったルサンチマン(恨み)に終始し、相手を認めない行動によって人間関係が非生産的な部分に浪費されてしまいます。これは無意識の無駄遣いです。 

 

この悪しき習慣から解放され、お互いを尊重し、協力する関係を持つためには、自分の話をしっかりと誰かに聴いてもらう作業は不可欠でしょう。これによって承認欲求や自意識過剰が減少します。

 

自分と相手との現実がしっかり把握され、相手の話を聞ける、相手を理解できるが健康に機能しますとお互いに協力することの素晴らしさに出会える筈です。 

 

当相談室では無意識を肯定的にフル活用できるように、皆様のお話をお聞きしたいと思っています。 

 

●カウンセリングをご希望の方は、こちらからご予約頂けます。

 

●カウンセリングの具体的内容について(はじめての方へ)を掲載致しました。

ご興味のある方はご参照下さいませ。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

 

著書 

『甦る魂』はこちらをご参照下さい。

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