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アダルトチルドレン

最後に美しい「何か」が残る

アダルトチルドレン   2023/01/25 (水)  4:51 PM

先日ようやくカーディガンが完成しました。「やった~!」って感じでありました。黙々と編み物をやっている時間は凪の時間で、とっても心地良い時でありました。

 

近頃私は『Trauma  Therapist』と言うポッドキャストを聴いています。世界中のトラウマサバイバーであり、セラピストである方々のお話を聴いています。

 

様々な種類のトラウマを抱え、ある方は幼少期のネグレクトの問題から摂食障害の問題を抱え、またある方は移民の経験があり、それにまつわるトラウマを抱えておられました。

 

そして「正義とは何か?」「力とは何か?」に興味を持って、虐待当事者の「力」をエンパワメントする事を重視したセラピーを展開していました。

 

またある方は家庭内虐待のトラウマから、摂食障害やギャンブル依存症の問題を抱えサバイブされ、その事実を自伝にして本を出版されていました。

 

本当に色々な背景のトラウマを抱え、お話を聴いていますと何とも言えない気持ちになります。しかし彼らの姿は非常にパワフルで逞しく、情熱的な姿であるのです。非常に力をもらえます。

 

そんな時、ふと思うのでした。「トラウマ治療は最後に美しいものが残る」と、前に師匠が仰っていたことを思い出したのでした。

 

とことんとことん苦しみ、その苦しみの中から大切なもの、譲れないもの、美しいものを掴み取り、それを武器に逞しくトラウマセラピストとして生きていらっしゃるのだなと思うのでした。

 

そして最後には美しいものが残り、そしてパワフルに自由に生きる姿。「なるほど~!」って思うのでした。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。その回復される姿は、非常にパワフルで自由でいらっしゃる。

 

やはり「トラウマ治療は最後に美しいものが残る」のだなって思うのでした。

最後に美しい「何か」が残るのだなって思うのです。

 

一つ一つトラウマの出来事を認め、その感情を受け入れ、そして手放して行く。すると”今”が変わって行くのです。

 

それまではトラウマの問題によって、今が過去のトラウマによって影響を受け「本来の姿」が歪められてしまっていた。ご自分にとっていらないものは、その感情を認め手放して行く。

 

着々と「本来の姿」に戻って行くのです。

そして目の前には自由自在に生きる地平が見えてくるのです。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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