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HSP

”私”の可能性を広げて行く

HSP   2022/11/25 (金)  11:43 AM

今日はとってもいい天気であります。テクテクと最寄り駅まで歩いていると、心地良い時間だ~♪って感じですね。

 

横浜みなとみらいの周辺を歩いていますと、本当にあちこちにクリスマスツリーが飾ってありますね。「あ~!ここにもあった~!」って感じで思わず写真を撮ってしまいます。

 

日々、様々な方々がご来室されています。着々と着々と力をつけ、肩の力を抜いて歩かれている様子に「良いですね~!」って感じに思います。

 

ご来室されているご相談内容としてHSP傾向の問題という側面も多くございます。

 

人間関係、その他で非常に敏感になってしまい、疲弊してしまい、ご自分の力を発揮しながら生きて行くことが難しい状況などがあります。非常にこのHSP傾向とトラウマというのはリンクしているなと実感します。

 

HSPの問題は、ある意味複雑性PTSDの問題とリンクしている様に思います。

複雑性PTSDの問題はトラウマの3つの問題(回避、過覚醒、再体験)と、DSO(Disturbance in self-organization)と呼ばれる3つの性格傾向の問題(対人関係の問題、自尊心の問題、感情の不安定さ)が指標としてあります。

 

幼少期の問題、トラウマの問題を抱えてしまいますと、このように対人関係という部分で信頼を構築して行くことが難しく、そこに楔を残してしまう。かつトラウマを抱えることで過覚醒(過敏傾向)の状態になってしまうため、HSP傾向を抱えてしまうという事が起こってくるのです。

 

先日興味深い論文を読んでいました。それは幼少期における人間関係において、安全で信頼をおける記憶や経験は、複雑性PTSDの問題を緩和させる影響があるという内容でした。非常に興味深く感じました。

 

私自身振り替えてみますと、これは非常に納得だなという感じでありました。幼少期の家族は機能不全家族で荒れていました。親を信頼する事は危険だと感じていました。

 

中学の頃の先生との楽しい経験、温かな記憶が、大人になってから生きて行く上で心の支えになっていたと思うからです。

 

そして本当の意味で信頼できる関係が、自分自身を強くしているとも、今現在の人間関係を振り返っても実感するからです。

 

つまり何をお伝えしたかったかというと、人にとってのトラウマ、特に幼少期のトラウマというものは、生きる地盤の部分を削がれる側面があるという事。HSP傾向を抱えるという事は、トラウマとなってしまっている場合は、その傾向として当然なってもおかしくないという状況なのだなって思います。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見させていただくにつれて「人はどんな事があっても、それを越えて自由に生きていける」ということを教えてくれます。

 

彼らの自由になって行く姿がトラウマ治療の可能性を教えてくれるように思うのでした。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい。

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