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依存症

戦場のトラウマを越えて

依存症   2022/04/10 (日)  8:52 PM

冬の間縮こまっていた金魚草は、真紅の花を咲かせています。「春だな~♫」って感じです。

 

ノースポールさんも元気にパワーアップしている感じです。春になりますと、花達が地に根を張り元気にすくすくと育っている感じがありますね。

 

この仕事を長く務めさせて頂くと、クライアントさんの回復の歴史に寄り添わせて頂く感じがあります。色々な局面での人生の転換と成長と繁栄という、素敵な歴史に寄り添わせて頂いてる感じです。

 

私自身もセラピストとして、共にその歴史を共有させて頂きながら、成長させて頂いている感じです。「共に自由になって来たのだな~」って思うのです。

 

ご来室当初の頃の事。そしてその時願っていた「未来」。

 

そしてその時願っていた「未来」を、今現実に生きながら豊かな世界を生きている姿。そんな姿を拝見させて頂いております。

 

トラウマの歴史を経て、それを超えて、掴み取った自由な姿というのは非常に眩しいなと感じます。

 

トラウマの問題を抱えていますと、破壊の方向に転じてしまう事があります。意思の力でコントロールしようとしても、如何ともし難く、人生が破壊の方向にどうしても転じてしまうのです。

 

トラウマに関連する受け入れがたい感覚を麻痺させるための「何か」が生きる上で必要となってくる場合もあります。それだけトラウマの過去というのは、封印しておきたいものであり、しかし自分の一部として自分の中にある異物として存在しているのかも知れません。

 

依存症の問題は、このようなトラウマの感覚を落ち着かせるための一つのツールとして必要となってくる場合もあります。ある方はお酒、ある方は食べ物や買い物など、その方を守るために必要なモノとなっている場合があります。

 

カウンセリングでは過去を認め、そして「そこで何が起こっていたのか?」「ご自分にとってそれがどういう影響を及ぼしていたのか?」、そしてその上で「ご自分はどうしていきたいか?」を、一つ一つ確認し見つめていく。

 

トラウマ治療を進めながら、一歩一歩進んでいく。すると次第に眺める景色が変わり、そして新たな何かが生み出されて行くのですよね。

 

ご来室当初に願っていた「未来」に近づいて行くのですよね。壮絶なトラウマの過去を超え、そして豊かな未来を作って行く。

 

そんな回復の姿を見させて頂くと「人の可能性は素晴らしい」と実感するのでした。

 

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

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