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FAP療法

FAP療法の治療効果

FAP療法   2022/03/25 (金)  7:06 PM

だいぶ日差しが春な感じになって来ました。もう少し暖かくなると芽キャベツ、トマト類の種が撒けるのですよね。それが楽しみであります。

 

菜花は最盛期を迎えました。今年はお花で楽しみました。「種を採取しよう~」って思い、ちょっとお花がだいぶ終わったので種の収穫をしよう思います。

 

日々、様々な方々の回復される姿を拝見しています。回復と共に、それぞれがお持ちでいらっしゃる「美しさ」というものが感じられて、少しずつ自由の方向に歩いていかれるのですよね。

 

当相談室では、主に師匠の大嶋先生がご提唱しているFAP療法を用い提案を致しております。幼少期のトラウマの問題からの回復という時、今を生きる上で様々な弊害が出てきます。

 

トラウマというのは、あまりにもショックな状況となってしまうので、記憶と感情が統合されずになってしまうのですよね。そうするとトラウマにまつわる様々な問題(フラッシュバック、人間関係の再演、自己肯定感の問題)が発生してしまうのです。

 

FAP療法のトラウマ治療では、短期に安全な形でトラウマ治療を進める事が出来るのですよね。

 

以下に大嶋先生、久藤先生、大塚の論文記事がありますのでご参照下さいませ。

 

大嶋(2001)は症状が速やかに改善され苦痛無く進められると報告している。また大嶋(2003)は90人を統制群とFAP療法群に分け治療前後、1ヶ月後でSDS(鬱)、MAS(不安)を検証した。治療1ヶ月後、FAP療法群は不快な場面を思い出すと鬱と不安が高くなり統制群は変化は無かった。FAP療法は心的外傷の記憶と感情が統合され解離が改善と述べている。

 

つまりトラウマにまつわる記憶と感情が整理されて行くので、自分の感情を感じられて、その上で自分軸で生きていけるようになるという事ですね。

 

久藤(2003)は76人を対象に治療前後、2~4週間後で効果を判定。治療前・後で有意差を認め2~4週間後も効果持続することがわかっている。

 

大塚(2020)は20人の複雑性PTSDの被験者にFAP療法で介入した。治療前・後でPCL-S(トラウマの指標), GHQ12(日常生活の適応度)を測った。平均面接数14回。PCL-S(治療前:44⇨後:33), GHQ12(治療前:5⇨後: 3)で臨界値以下(問題とされる一定の数値以下)。治療前・後でPCL-Sの有意差を認めた(効果があった)。

 

実際にトラウマ治療の際に、一番の難点というのは否認の問題だったり、トラウマ性健忘といい、トラウマの記憶が忘れ去られてしまう点だと思います。そして人って「自分の気持ち?」って感じで、自分が何を感じていた事すらわからなくなってしまう事もあるかも知れません。

 

そして振り替えてみると「あ~こんな風に感じていたのだ~」って事が掴める感じになるって事もありますよね。

 

FAP療法では、一つ一つ適確にトラウマの未消化の感情を整理して行く事が出来るのですよね。だからトラウマの本質にアプローチして行くことが出来るのですよね。

 

FAP療法では、そんなトラウマ治療の問題点を綺麗にクリアしていける療法なのです。

 

トラウマの問題を抱えていますと、過去が消化されていないことによって、語弊がありますがモンスター化してしまい、今現在の日常生活を脅かす存在としてなってしまう。

 

トラウマ治療と共に過去を紹介していくと、過去の真っ黒に塗られた世界に、その中に「現実」が見えてくるのですね。その「現実」というのは、トラウマの状況を戦い抜いて越えた感覚を感じられるストーリーであります。そしてこれからの未来を生きて行くための、「力」となるものだったりします。

 

過去の戦場を生き抜いて戦って来た。そして今、その中から「美しい何か」を抽出して、エネルギーに変えて生きて行く姿。

 

そんな皆様方の「本来の美しい姿」を拝見させて頂くのが楽しみであります。

 

●ご興味のある方はこちらからご予約を頂けます。

 

 

【執筆者情報】

 大塚  静子

 

資格

  • 臨床心理士(NO:18162)
  • FAP療法上級資格取得

 

所属学会

  • 日本臨床心理学会
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会
  • 国際トラウマティックストレス学会
     (International Society for Traumatic Stress Studies)

 

経歴

  • 2005年 アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院 臨床心理学
    修士課程卒業
  • 2005年7月 アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックにて依存症治療に携わる。
  • 2009年7月 アダルト・チルドレン第一人者の斎藤 学先生がやっておられるIFF・CIAP相談室勤務。家族臨床、トラウマ治療について研鑽を積む。
  • 2014年7月 横浜にてカウンセリングルーム・グロース設立。
  • 2015年4月 浦和大学 総合福祉学部 非常勤講師 「心理療法」,「精神保健学」担当

 

研究実績

研究実績はこちらをご参照下さい

 
【参考文献】

大嶋 信頼, 米沢 宏, 斎藤 学, 松原 達哉, 中村 俊規, 斎藤 雄介, 青山 幸司(2003), FAP(oFree from Anxiety Program)治療効果の研究, アディクションと家族,19(4), 569-570. 

 

久藤 文雄(2003), 心療内科実地臨床におけるFAP(不安からの解除プログラム), アディクションと家族, 19(4), 568-568.

 

大塚 静子. 大嶋 信頼, 複雑性PTSDに対するFAP療法の有効性 児童虐待(身体・ネグレクト)のトラウマへの短期的アプローチ, 第36回国際トラウマティックストレス学会, アトランタ,2020

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